老舗だからこそ革新的なことにチャレンジすべき

「オクト」自体のデザイン的な特徴でいえば、ケースの形状に代表されるように、アクセサリー的な視点からみても、ディテールにまでこだわりが宿っている。時計のなかに八角形のエッジを効かせて、パンキッシュというか、このシャープなディテールが、まるく収まりすぎてない感じを表現している。この「オクト」を知らないひとが見ると、いい意味で“ブルガリ=エレガント”という図式を覆してくれるとおもうし、老舗が老舗のままである必要なんてない。老舗のエレガンスなブランドこそ、革新的なことをやったほうがいいよね。

そういうアイテムをSENSEでも取り上げていきたいし、それは洋服の業界においても同じことがいえて、いちばんいいのは、老舗で革新的なこと。だからこの「オクト」も老舗で、伝統あるブランドのものだけれども進化していて、いまの気分にふさわしいデザインに仕上がっている。それがあるのも、ひとつひとつのディテールのつくり込みの集積によるもので、そういった細かさがあるから、類い稀な男らしい雰囲気が醸し出されている。レトログラードのデザインも個性的だし、もって帰りたいくらい恰好いいね(笑)。