薄型へのこだわりが生んだ〝真性ラグスポ〟への回帰

1972年にオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」がデザインされたとき、それが〝ラグジュアリースポーツ〟という一大ジャンルに成長するとは誰も考えなかった。続く76年のパテック フィリップ「ノーチラス」でも同様だ。シリーズ中でもとくに〝ジャンボ〟と呼ばれた両者の共通点は、超薄型の自動巻きを、スティールの2ピースケースに搭載したこと。つまり、薄型であることが〝ラグジュアリーの条件〟だったのだ。今年世界最薄のクロノグラフとして5度目の記録を樹立したブルガリは、〝ラグジュアリースポーツ〟の正統なる後継者なのである。超薄型である以上に、スポーツユースにも耐えそうな〝堅牢設計〟に目を奪われた。これぞ正真正銘のラグスポだ。