「ヴェガス・ジョーカー」“装いの決め手”となる時計

オリジナルの「ヴェガス」の誕生は、1999年のこと。90年代半ばにフランク・ミュラーの名が世界中に知れ渡るようになった時代、フランク・ミュラー自身もまたその知名度の上昇に伴い国から国へと渡り歩くようになった。1996年にラス・ヴェガスに赴いた際、彼はカジノでルーレットを目にし、時計作りのインスピレーションを得る。この遊びが、そのまま時計になったら面白いのではないだろうか? と。その純粋な思いが、文字盤中央にルーレットを配した時計「ヴェガス」を生み出した。

マーケット重視で新作が慎重に企画されていく中、“作ってみたい”という衝動に忠実であったフランク・ミュラーの姿勢には、彼ならではのパイオニア精神を垣間見ることができるだろう。

正装に最適な
フィッティングと
上質なディティール

それから10年たった今でも、このヴェガスは愛され続けている。通常はトノウ・カーベックスかロングアイランドのケースを持つヴェガスだが、今年の「ヴェガス・ジョーカー」に採用されたケースは、前者のトノウ・カーベックス。3本の曲線軸が集まるポイントを球面上の一点に見出した、3次元曲線による立体的なケースだ。直線がまったくなく滑らかな湾曲を見せるケースは、とても綺麗な形で腕にフィットする。