ロレックス「コスモグラフ・デイトナ」は名前がチグハグ! 何故!?

一般名詞としては「コスモグラフ」という言葉は存在しません。つまりこの言葉は造語です。意味のまとまりで分解すると「コスモ(COSMO)」と「グラフ(GRAPH)」に分けることができます。「コスモ」は語尾に「-S」を付けて使うことが一般的であり、「コスモス(COSMOS)」という形でよく表現されます。この単語は語源をギリシャ語の「KOSMOS」に持っており、「宇宙 ※1」という意味があります。「グラフ」は「図形、図式」などの意味を持っていますが、関連性を考えるとその意味として使っているのではないと思います。時計の機能から考えても、「クロノグラフ」と掛けていると考える方がしっくりきます。「クロノグラフ」はギリシャ語で「クロノ(CHRONOS)=時間」を「グラフ(GRAPH)=記録する」という意味です。「クロノ」を「コスモ」に置き換えると、「宇宙を記録する」という意味になります。

次は、「デイトナ」という言葉についてです。一般的に「デイトナ」と言えば、アメリカのフロリダ州にある「デイトナビーチ」を擁するデイトナビーチ市という都市を指します。かつてよりその砂浜でモータースポーツのレースが行われており、全米レーサーたちのメッカとして存在していました。そのレースを発展させるために、1959年により本格的なコースである「デイトナ・インターナショナル・ハイウェイ」を完成させました。現在でもアメリカではNASCAR(ナスカー)というモータスポーツのシリーズが開催されており、注目される開幕戦はそのデイトナ・インターナショナル・ハイウェイで行われる「デイトナ500」です。私たち日本人はピンとこないかもしれませんが、アメリカ人にとっては「デイトナ=モータスポーツ」というイメージがより強くあるはずです。

ここまでに「コスモグラフ・デイトナ」の言葉の意味を探っていきましたが、モデル名のチグハグ感は増すばかりです。では、ここからはこのようなモデル名になった理由を探っていきたいと思います。前述した内容にも既に「アメリカ」という言葉が登場していますが、注目したい点は「アメリカを意識している」ということです。