ラルフローレン:オートモーティブ クロノグラフ【2015新作腕時計】

巨大な規模を誇るラグジュアリーブランド集団、リシュモングループがラルフローレンと合併会社ポロ・ラルフローレン・ウォッチ&ジュエリー社を設立したのが2007年。

以来、IWC、ジャガールクルト、ピアジェといった、リシュモングループ傘下のスイス屈指のウォッチメゾン集団による惜しみない技術的なバックアップによって、生粋のウォッチメゾン達を凌駕する程の高いクオリティを持って、ラルフローレンの提案するライフスタイルにふさわしいタイムピースを続々と市場に送り出しています。

中でもラルフ・ローレン氏のサファリに対する強い愛着から生まれたサファリ RL67クロノメーターは大ヒット作となり、同社のアイコニックピースとして世界中の男性を魅了しています。

今回2015年のSIHHに先行して発表されたのは、ラルフ・ローレン氏の愛車である1938年製のブガッティ・タイプ57SC・アトランティック・クーペをイメージして生まれたスポーティング・コレクションに属するクロノグラフ。

よりモダンな印象の強いブラックマットセラミック製のモデルが先行して販売されていますが、スチール製ケース、アリゲーターストラップの外装とすることでよりクラシックで男性的なイメージを強めている点は特筆すべきでしょう。

特徴的な楡の木目をあしらった文字盤は、氏の愛用するブガッティのダッシュボードにインスピレーションを得たものであり、6点のビスで留められた幅広のベゼルに象徴されるマッシブな外装と共に、大型でエレガントなクラシック・ブガッティのイメージを巧みにリストウォッチに落とし込んだその手腕は、さすがという他ありません。

そのエンジンも、卓越した技術力で高名なジャガールクルトがラルフローレンの為に特別に磨き上げたCal. RL751A/1であり、コラムホイールと垂直クラッチを採用したクロノグラフに65時間のパワーリザーブを与えられたハイグレードなもの。

高度なウォッチメイキング技術の進化と、様々なメゾンのグループ化や統合化によって、高名なアパレルメゾンやジュエリーメゾン等が、その本業における輝きをタイムピースにも与えることが可能となった現代。

市場やプロダクトの多様化に益々の拍車が掛かっていく事は必至であり、ファッションやライフスタイルにまで及ぶ提案を本業とする非時計専業メゾンのタイムピース達に触れるたびに、ウォッチメゾンの従来の方法論だけでは市場で生き残っていけない時代がもうそこまで来ている、との思いが強くなっていくのは、私の思い過ごしでしょうか。