ゼニス:パイロット アエロネフ タイプ 20 GMT 1903【バーゼルワールド2014新作腕時計】

2011年の初登場以来、大ヒットとなったゼニスのパイロット・シリーズ。

飛行のパイオニア達へのオマージュとして、ゼニスが航空産業の草創期に製造していた計器にインスピレーションを得ているというこのコレクションに今年、航空界の先駆者、ライト兄弟へのオマージュとして、パイロット アエロネフ タイプ20 GMT 1903が加えられました。

48ミリ径の巨大なケースと、同じく巨大なオニオン型リューズは、懐中時計にベルトを取り付けて腕に巻いていた、腕時計の草創期を思わせますが、その実はチタンにDLC加工を施してオールブラックに仕上げた、軽くて強靭、そして極めて現代的なもの。

搭載するムーブメントは直径11ハーフ・リーニュ(25.6ミリ)の自社製、Cal. エリート693であり、9時位置に備えるスモールセコンドが中心に寄り過ぎている感はありますが、この事によって最新の加工技術によって素晴らしいエイジングのニュアンスを与えられたアワーマーカーが、全く窮屈さを感じさせずに配置出来ている点は美点と言えるのではないでしょうか。

ゼニス パイロット アエロネフ Type 20 GMT 1903

また、文字盤の中央に留められた3本の針も、意匠、質感共に強いクラシック感を持つものとなっていますが、その先端は昔のままのコブラ型でなく、ダイヤモンド型のアウトラインを与えられており、インデックスのフォントと共に、さりげなくアール・デコの雰囲気もミックスしているように見えます。

GMT針と文字盤外周に施されたレイルウエイトラックに挿入されている24時間刻みのインデックスに用いられている赤の挿し色が、アワーマーカーのエイジング加工と釣り合っていないようにも感じられますが、これがゼニスの狙う古典と新鋭のミックスにおけるさじ加減、と言う事なのかも知れません。

更にはヌバックのストラップにはこれまたクラシカルな当て革が付いており、その裏に “Zenith Flying Instruments”の紋章が型押しされており、また裏蓋には、ライト兄弟が初めて飛んだライトフライヤー号の姿が刻まれています。
このモデルは、ライト兄弟の初飛行に成功した1903年にちなんで1903本の世界限定としてリリースされます。