エム・ビー・アンド・エフ革命的なパーペチュアルカレンダー

前代未聞の永久カレンダー

おそらく腕時計史上いちばん長い天真で、その下にある脱進機と接続されているこのテンプの配置も画期的だが、実はこの時計にはもうひとつ「時計史上に残る」革新がある。それはまったく新しい基本設計のパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)機構を搭載しているという点だ。

31日ではなく28日を基本に設計

大の月と小の月に加えて、4年に1度やってくる「うるう年」、つまり28日しかない2月を計算に入れて設計され、西暦2100年まではカレンダー修正の必要がないのが、現在の機械式腕時計のパーペチュアルカレンダー機構。

修正が不要なカレンダー機構というパーペチュアルカレンダーのアイデア自体は古く、14世紀のドイツの書物にも記述があるとされる。実際にパーペチュアルカレンダー機構が開発されたのは、16世紀にローマ教皇グレゴリウス13世が現在使われているグレゴリオ暦を定めてからという。以来、古今東西さまざまな時計師がこのメカニズムの開発に取り組み、クロック、そして懐中時計に搭載してきた。パーペチュアルカレンダー機構を搭載した腕時計が開発されたのは20世紀に入ってから、1925年製のパテック フィリップが世界初とされている。