腕時計の市場規模がついに懐中時計を超える

「懐中時計と違って、腕時計は外気に直接さらされる」
その普及が遅れたのは、ケース内に湿気やほこりが入るなどの故障の多さに原因があります。
ですが、ロレックスが1926年にオイスターケースを開発するなど、次第に弱点を克服。
1930年代には懐中時計から腕時計に主流が移行し、手巻き式腕時計が発展します。

その一方で、ドレッシーな角型ウォッチも人気を呼んだのです。
1925年位パリで行われた「現代装飾・産業美術国際博覧会」を発端とするアール・デコが、腕時計にも影響を与え始めます。
 それ以前のアール・ヌーボーが曲線を基調とした手工業による芸術的な工芸品だったのに対し、アール・デコは大量生産・大量消費の時代に対応した工業的なシンプルなデザイン。
直線や円などの幾何学的なフォルムが多用されます。